上野法律セミナー

事務職系試験の対策

教養試験の対策

教養試験は試験区分に関係なく、すべての試験区分に共通して実施される試験です。事務職だけでなく、専門職や公安関係の試験でも出題されます。

公務員試験特有の「一般知能分野」と中学・高校で履修経験のある「一般知識分野」で構成されています。出題数は40〜50問で120分〜150分で解く試験が多く、「一般知能分野」と「一般知識分野」の出題数は半数ずつのケースが標準です。ただし、国家総合職・一般職・専門職、裁判所職員などの試験では「一般知能分野」のウェートが大きい「基礎能力試験」が課されています。

分野 科目/出題数 国家一般職 地方上級 特別区 市役所
一般知能 数的推理 4 4 5 4
一般知能 判断推理 7 7 10 8
一般知能 資料解釈 3 4 5 4
一般知能 文章理解 10 8 9 6
社会科学 政治・法律 6(知識+時事) 4 3 2
社会科学 経済 3 1 1
人文科学 日本史 3 1 2
人文科学 世界史 3 1 2
人文科学 地理 3 1 2
自然科学 物理 1 2 1
自然科学 化学 2 2 1
自然科学 生物 2 2 1
自然科学 地学 1 2 1
自然科学 数学 1 0 1

【戦略1】一般知能 数的推理・判断推理を攻略しよう

高校1年生くらいまでの数学の文章題を中心とした「数的推理」、与えられた条件から状況を推理する「判断推理」が重要な科目です。国家公務員では全回答数の3割以上、地方上級などでは2〜3割を占めています。合否を左右する科目なので、公務員試験対策では必須の学習課目です。

問題の解法パターンを知っていると、確実に解ける問題なので、過去問題から出題パターンとその解法パターンを学習しましょう。市販の問題集ではパターン別に解説しているものは少ないので、受験機関の授業を利用した方が習得は速いです。

Web講座では過去の出題を分析・研究し、最も速く確実に解ける方法を紹介しています。

【戦略2】一般知能 空間把握と資料解釈はセンスが大事な科目

空間把握と資料解釈は得意・不得意が極端に分かれる科目です。

空間把握は図形の判断推理と考えてください。試験要項に科目として記載していなくても、判断推理に含まれて出題されます。図形の分割や合成が理論的に把握できるかどうかを判断する問題です。

資料解釈は数表やグラフの中の数値を抜き出して、選択肢の内容が正しいかどうかを計算する問題です。計算問題ということで苦手意識を持っている方が多いですが、計算してしまえば確実に1点取れる問題なので捨てるのはお勧めしません。また、計算するといいましたが、計算式を最後まで計算することなく正誤を判定する方法があります。判別方法を知らないと損ですね。

【戦略3】一般知能 文章理解は得点科目で対策もほとんど必要ない

文章理解は8問〜10問出題されます。現代文と英文の内容把握が主な出題です。特に対策は必要とせず、多くの方が得点項目している科目です。選択肢から読み込むなど、解く時間を短縮して回答する練習をしておくと良いです。

【戦略4】社会科学と人文科学を中心に学習しよう

一般知識分野は暗記系の科目です。社会科学、人文科学、自然科学に分かれますが、自然科学の出題を少なくする傾向にあります。対策としては、社会科学(政治、経済、社会、時事)と人文科学(世界史、日本史、地理、思想等)を中心に学習した方が効率良く得点できます。

範囲が広いので、頻出科目に絞って学習することをお勧めします。

教養試験対策Web講座 基礎講座

基礎講座はすべての公務員試験に対応しています。初めて公務員試験対策をする方はこちらから学習を始めてください。

知能分野

合否を決める重要な知能分野の解法パターンを学習します。
1コマ80分〜90分です。時間には問題を解く時間も含まれています。(金額は税込みです)

実施講座 コマ数 料金(税込)
1 数的推理 9 14,850円
2 判断推理 10 16,500円
3 空間把握 3 4,950円
4 資料解釈 3 4,950円
知能分野一括 25 38,500円

知識分野

暗記系の知識分野の重要項目を学習します。
1コマ80分〜90分です。時間には問題を解く時間も含まれています。(金額は税込みです)

実施講座 コマ数 料金(税込)
1 政治 3 4,950円
2 経済 3 4,950円
3 日本史 3 4,950円
世界史 3 4,950円
5 地理 3 4,950円
6 生物 2 3,300円
7 物理 2 3,300円
8 化学 2 3,300円
9 地学 1 1,650円
知識分野一括 22 33,000円

専門試験の対策

専門試験は試験区分に応じて必要な専門知識をの能力を測るために課される試験です。事務系試験では、法律系科目、経済系科目、行政系の科目が出題されます。国家公務員と地方公務員(都道府県)で課されるケースが多いです。ただ、最近は受験生の勉強負担を軽減する目的で、専門試験を実施しない試験区分も併設している役所が増えてきています。市役所では専門試験を実施しない役所が多いので、希望する役所に専門試験があるかどうか、事前に確認しておきましょう。

試験区分特有の科目もあります。心理職では心理学、国税専門官などの商業系では会計学などが出題されます。

分野 科目/出題数 国家一般職 地方上級 特別区 市役所
経済系 ミクロ経済学 5 6 5 5
経済系 マクロ経済学 5 6 5 5
経済系 財政学 3 4 5 3
経済系 経済政策 0 2 0 0
経済系 経済事情 2 0 0 0
法律系 憲法 5 4 5 5
法律系 民法 10 6 10 5
法律系 行政法 5 5 5 6
法律系 刑法 0 2 0 0
法律系 労働法 0 2 0 0
行政系 政治学 5 2 5 2
行政系 行政学 5 2 5 2
行政系 社会学 5 0 0 4
行政系 社会政策 0 3 0 3

【戦略1】経済学(ミクロ・マクロ)は捨てない

経済学系の科目は、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学などがありますが、計算問題があるために苦手としている受験生が多く、捨てる科目にしてしまう方もいます。

しかし、計算問題は理論の理解を数値で確かめる問題なので、解法を覚えてしまえば確実に点数が取れる問題です。他の受験生と点差のつく科目ですので、捨てずに基本を学習しておきましょう。

経済学は教養試験でも出題されますので、専門試験、教養試験の両方にプラスになります。

【戦略2】法律は民法が合否を分ける科目

法律系の科目は、憲法、行政法、民法、刑法、労働法などが出題されます。試験対策としては憲法、行政法、民法の3科目を学習しておけば十分です。

民法は条文数が多いので敬遠する受験生がいますが、出題される項目は絞れます。時間がかかる科目ですが、点差のつく科目ですので、捨てずにしっかり基礎を学習しましょう。

【戦略3】行政科目は暗記系の科目で最後に学習

行政系の科目は、政治学、行政学、社会学、社会政策、経営学などが出題されます。試験対策としてはどこでも出題される政治学、行政学を中心に学習すると良いでしょう。

暗記系の科目で、理論とそれを唱えた人物をワンセットで覚えていけば解ける問題が多いです。学習時期としては、試験直前でも良いでしょう。問題を多く解くことで得点できる科目です。どこが頻出かを知っておきましょう。

専門試験対策Web講座 基礎講座

専門科目の重要科目を初歩から解説しています。出題頻度が高い部分のみに特化して学習します。
効率良く得点能力がアップします。

1コマ80分〜90分です。時間には問題を解く時間も含まれています。(金額は税込みです)

実施講座 コマ数 料金(税込)
1 ミクロ経済学 9 19,800円
2 マクロ経済学 8 17,600円
3 憲法 5 11,000円
民法 8 17,600円
5 行政法 5 11,000円
6 政治学 4 8,800円
7 行政学 4 8,800円
8 社会学 3 6,600円
9 社会政策 2 4,400円