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警察官試験の対策

警察官試験の特徴

わが国の警察組織は国家警察である「警察庁」と自治体警察である「都道府県警察」に分かれます。

試験も「警察庁」(行政職)を希望する場合は、国家公務員試験を受験し、「都道府県警察」(警察官)を希望する場合は、各自治体の警察官試験を受験することになります。

ここでは警察官試験について見ていきます。

警察官は男女別に試験があり、それぞれ大学卒業程度(Ⅰ類・A)と高校卒業程度(Ⅲ類・B)の2つの区分に分けて実施されています。

大学卒業程度(Ⅰ類・A)の受験資格には学歴要件があり、「大学卒または翌年3月までに大学卒業見込み」が条件となっています。


〔教養試験〕

 「50問・120分」または「50問・150分」という自治体が大半で、難易度は都道府県が実施する事務職の試験よりは易しく、基本的な知識を問う出題が多いのが特徴です。

年間2回試験(警視庁は年3回)を実施する自治体が多いですが、倍率が低いのは第1回なので、最初の回を受験することがおすすめです。

※警視庁の試験変更に注意

東京都の警察組織である警視庁では、令和7年度(2025年)の試験から試験内容が変更されます。

従来の50問120分から、30問70分に短縮され、知識分野の人文科学、自然科学の出題がなくなりました。また、国語試験(50問20分)も廃止されました。

分野 科目 警察官5月型 警視庁(令和6年) 警視庁(令和7年)
社会科学 法律 2 3
社会科学 政治 2 1
社会科学 経済 3 1
社会科学 社会 2 4
人文科学 日本史 2 2
人文科学 世界史 2 2
人文科学 地理 3 2
人文科学 思想 1 1
人文科学 文学・芸術 1 1
人文科学 国語 0 2
自然科学 物理 1 1
自然科学 化学 2 1
自然科学 生物 2 1
自然科学 地学 1 1
自然科学 数学 1 0
人文科学 英語 0 2
一般知能 文章理解(英文) 5 2
一般知能 文章理解(現代文) 3 6
一般知能 文章理解(古文) 1 0
一般知能 判断推理 5 6
一般知能 空間把握 4 5
一般知能 数的推理 5 4
一般知能 資料解釈 2 2
  合計出題数 50 50 30

【戦略1】一般知能 数的推理・判断推理を攻略しよう

高校1年生くらいまでの数学の文章題を中心とした「数的推理」、与えられた条件から状況を推理する「判断推理」が重要な科目です。警察官試験では「知能分野」の出題が全回答数の5割以上を占めています。合否を左右する科目なので、公務員試験対策では「知能分野」を重点的に学習していきましょう。

問題の解法パターンを知っていると、確実に解ける問題なので、過去問題から出題パターンとその解法パターンを学習しましょう。市販の問題集ではパターン別に解説しているものは少ないので、受験機関の授業を利用した方が習得は速いです。

Web講座では過去の出題を分析・研究し、最も速く確実に解ける方法を紹介しています。

【戦略2】一般知能 空間把握と資料解釈はセンスが大事な科目

空間把握と資料解釈は得意・不得意が極端に分かれる科目です。

空間把握は図形の判断推理と考えてください。試験要項に科目として記載していなくても、判断推理に含まれて出題されます。図形の分割や合成が理論的に把握できるかどうかを判断する問題です。警察官では空間把握の出題が多いのでしっかり準備しておきましょう。

資料解釈は数表やグラフの中の数値を抜き出して、選択肢の内容が正しいかどうかを計算する問題です。計算問題ということで苦手意識を持っている方が多いですが、計算してしまえば確実に1点取れる問題なので捨てるのはお勧めしません。また、計算するといいましたが、計算式を最後まで計算することなく正誤を判定する方法があります。判別方法を知らないと損ですね。

【戦略3】一般知能 文章理解は得点科目で対策もほとんど必要ない

文章理解は8問〜10問出題されます。現代文と英文の内容把握が主な出題です。特に対策は必要とせず、多くの方が得点項目している科目です。選択肢から読み込むなど、解く時間を短縮して回答する練習をしておくと良いです。

【戦略4】社会科学と人文科学を中心に学習しよう

一般知識分野は暗記系の科目です。社会科学、人文科学、自然科学に分かれますが、自然科学の出題は少ない傾向にあります。対策としては、社会科学(政治、経済、社会、時事)と人文科学(世界史、日本史、地理、思想等)を中心に学習した方が効率良く得点できます。

範囲が広いので、頻出科目に絞って学習することをお勧めします。

教養試験対策Web講座 基礎講座

基礎講座はすべての公務員試験に対応しています。初めて公務員試験対策をする方はこちらから学習を始めてください。

知能分野

合否を決める重要な知能分野の解法パターンを学習します。
1コマ80分〜90分です。時間には問題を解く時間も含まれています。(金額は税込みです)

実施講座 コマ数 料金(税込)
1 数的推理 9 14,850円
2 判断推理 10 16,500円
3 空間把握 3 4,950円
4 資料解釈 3 4,950円
知能分野一括 25 38,500円

知識分野

暗記系の知識分野の重要項目を学習します。
1コマ80分〜90分です。時間には問題を解く時間も含まれています。(金額は税込みです)

実施講座 コマ数 料金(税込)
1 政治 3 4,950円
2 経済 3 4,950円
3 日本史 3 4,950円
世界史 3 4,950円
5 地理 3 4,950円
6 生物 2 3,300円
7 物理 2 3,300円
8 化学 2 3,300円
9 地学 1 1,650円
知識分野一括 22 33,000円

過去問題で特徴を把握しよう

警視庁では過去問題を公表しています。

過去問題を利用して、出題傾向を確認していきましょう。

直前対策として「市役所・警察官レベル」の演習講座をおすすめします。

知能分野の攻略

全16コマ。

実施講座 コマ数 料金(税込)
1 数的推理 6 17,600円
2 判断推理 6
3 空間把握 2
4 資料解釈 2

知識分野の攻略

全14コマ。

実施講座 コマ数 料金(税込)
1 社会科学 4 15,400円
2 人文科学 6
3 自然科学 4

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